庚申(こうしん)
【五月十五日】
寝たくても寝れない、「庚申(かのえさる・こうしん)」の日。
これは風習や信仰といったお話なようで、
曖昧・・・いやほとんど知らない僕だったので、興味津々で・・・・調べてみた。
もともとは中国古来の巫術もしくは鬼道の教えや、
不老長生を求める神仙(しんせん)思想を基盤としている、
「道教」の説く、“三尸説(さんしせつ)”から来ている。、
仏教や、・・・特に、密教・神道・修験道・呪術的な医学(法)なんかの
日本の民間の色んな信仰や習俗などが複雑にからみあった複合信仰のひとつで、
この習わしを「庚申信仰」と言い、その信仰(行事)が五月十五日。
「三尸説」に関しては、元来、人間の体内に宿っているという「三尸の虫(蟲)」の話が有名なのだけど、・・・・・それぞれその三匹の虫は頭と腹と
足にいて、
いつもその人の悪事を監視しているのだとか。
それで、冒頭に記した話に戻すのだが、その三尸の虫が「庚申」にあたる五月十五日、
その人が睡眠中である
晩に体内から抜け出し、
その人の重ねてきた(?) 悪事を天帝(道教の最高神の呼び名)に報告する。
それによってその人の寿命を短くするのだという。
「庚申(かのえさる・こうしん)」は、「十干十二支」から来ている。
十干十二支の「十干(じっかん)」は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10の要素で、
「十二支(じゅうにし)」は、ご存知、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の総称なのだが、
これだけでは「庚申」の行事の話が成り立たない。
成り立たせるためには・・・・・
さらに「陰陽五行思想(説・論)」を組み合わせなくては成らない。
陰陽五行説の基本は、木、火、土、金、水の“五行”にそれぞれ陰陽二つずつ配する。
そうすると、「木の陽」・「木の陰」、「火の陽」・「火の陰」...............となる。
読み方は「き(木)のえ(陽)」・「き(木)のと(陰)」と、「陽=え」、「陰=と」と読む。
(それでお気づきであろう、十干ないし「干支(えと)」の語原はここから来ている事を。)
それにさっきの十干の甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸を組み込むと、
それまでは、音読みの「こう、おつ、へい、てい、ぼ、き、こう、しん、じん、き」だったが、
陰陽五行を組み込む事によって音読みから訓読みに変わり・・・
あら ! 不思議 「きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと」となる。
十二支にも五行(木・火・土・金・水)が配されている。
それでその前提として四季に対応する五行は、
春が木、夏が火、秋が金、冬は水である。
・・・あれ? 「土」は? というと、「全て季節に土は欠かせない !」と言ったかどうかは分からぬが、
これは各季節(四季)の最後の月にそれぞれ当てはめられている。
●「春」は、二月寅 ・ 三月卯 ・ 四月辰(五行は木、木、土)
●「夏」は、五月巳 ・ 六月午 ・ 七月未(五行は火、火、土)
●「秋」は、八月申 ・ 九月酉 ・ 十月戌(五行は金、金、土)
●「冬」は、十一月亥 ・ 十二月子 ・ 一月丑(五行は水、水、土)
陰陽五行をもとに、十干の庚は陽の金、十二支の申は陽の金で、比和である。
「比和(ひわ)」とは五行思想の教で “五行(木・火・土・金・水)”の互いの関係には、
「相生」「相剋(相克)」「比和」「相乗」「相侮」という性質が付与されているとの考えの中の一つで、
「比和」は、同じ「気」が重なると、その気は盛んになる。
その結果が良い場合には益々良く、悪い場合には益々悪くなると、いう意を表すらしい。
このことによって昔から金気が重なると、
「天地万物の気、庚申の日に改革される」などと思われていて、
もっとも重要な忌日とされていたとの事。
そんなことで、日本では「庚申待」など呼ばれ、
その日に神仏を祀り、三尸の虫が悪行を報告する事をさせないために、
寝ずに酒盛りや宴会などをして夜を徹する行事であるとのこと。
調べてみてもなかなかにその様子が記された物がなく、
やはり興味がそそるもので取材ではないが、せめて一度くらいは拝見したいものだ。
ちなみに日本には割と古くから伝わっていたものようで、
「枕草子」にも“庚申待”の話が載っているという。(恥ずかしながら知らなかった)
江戸時代に入ってから民間にも広まり、
現在では廃れ気味(?) の「庚申信仰」だが、
「親睦会」などに名前を変えて、今でも「庚申待」を行っている地方とのこと。
仏教では、庚申の本尊を「青面金剛」、
もしくは、映画「男はつらいよ」でお馴染の、「帝釈天」で、
神道では「猿田彦神」としている。
これは、庚申の「申」が猿田彦の猿と結び付けられたものと考えられる。
また、猿が庚申の使いとされ、
庚申塔には「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が彫られることが多いという。
そんな事で、柴又の帝釈天では今日、縁日が開催されていると思いますので、
行ってみては如何でしょうか?
平成二十一年の「庚申」
一月十五日 ・ 三月十六日 ・ 五月十五日
・七月十四日 ・九 月十二日 ・ 十一月十一日 (計六回)
ちなみに「猿田彦神」の古事記での表記は猿田毘古神・猿田毘古大神・猿田毘古之男神とし、
導き(道案内)の神、伊勢の地主的存在で、
古事記にきされている猿田彦神に纏わるエピソードなどから、
八百万の神の中ではもっともその振る舞いがユニークな神様として知られている。
また、死に際もなんともドラマチックだ。
※「申」と「去る」が結びついて、
この日は結婚を忌む風習もあり、
この夜に出来た子供は泥棒になるという。
だからこの夜はセックスをしてはいけないなどとも言われているようなので
・・・・・本当に気をつけてください!!!
そんな話から僕のご飯は宴会さながら(?)に赤飯を炊いて御祭りしました。(笑)
赤飯など自分で初めて炊いたが、割と上手にいったと思う。
昔はよく死んだ母方の婆さんが何かにつけてよく炊いていた。(蒸していた)
そんな事を思いだした。
こんな事を記事したのだから僕も寝ずに過ごそうかなとも思っていたが、
すっかり酒を呑んでしまい、弱い僕は結局寝てしまう事となった。


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